知恵袋ってご存じでしょうか。
Yahoo!知恵袋が有名です。知恵袋では、誰かが質問したことに対して見ている人が答えるという形式の質問コーナーです。
教えてGooでも同じように知恵袋機能があります。
私も質問に答えるときに、自分の知識といろいろ調べてこんな答えがあるんだーと納得することはときどきあります。
知恵袋が有名になって随分経ちます。
今はTwitterでも同様に質問をすれば、リプライで答えてくれる人もいるでしょう。
でも
「声優になりたいです。どうすれば声優になれますか?」
「声優養成所の学費はいくらですか?」
などなど、別に知恵袋でなくても公式サイトや本を読むことで、分かる、得られる知識はたくさんあります。
声優になりたい人は、知恵袋には質問していない人の方がなれる可能性が高いです。
その理由についても説明していきます。
ちなみに今回は「知恵袋」というのを無料質問ができるTwitterのDMやLINE@などのシステムも含むという意味で使っています。
もくじ
1)知恵袋そのものが悪いわけではない
最初に断っておきたいのは、知恵袋自体が悪いと言うわけではありません。
使い方によっては、非常に便利なシステムです。
個人的な状況に合わせて質問に答えてくれる人がいるということは心強いことです。
知恵袋そのものが悪いわけじゃないってことです。
使い方を間違えなければ、声優になるための情報収集としては、とても心強い味方にもなるということなのです。
2)声優になりたい・・・知恵袋で質問はダメ?
無料で質問できるシステムがあるのは、とても助かります。声優になるのに、お金もかかりますから、節約できるに越したことはありません。また、一般的には聞きにくいことを匿名で質問、相談できるシステムは画期的ではあります。
でも、声優になりたい人、つまり質問者の考え方が声優になるのに向いていないのです。
【1】知恵袋では「クレクレ精神」が多い
知恵袋で声優になりたい人の質問を見ていると「人に聞いて解決しちゃおう」という考え方が透かして見えます。自分で調べて、考えて・・・というプロセスがただ「面倒くさい」という考え方です。
【2】不安を解消して「クレクレ」ばっかり
声優になりたいけど「声が良くなくて不安」とか「容姿が良くないから不安」とか・・・。
声優になるまでに不安はつきものです。中には不安がない人もいますが、大抵の人がいろんな不安を抱えています。
その不安を払拭するために知恵袋で質問している人もかなり多いです。というより「自分の不安を解消してクレクレ」の人ばかりなのです。
でもその不安は、他の誰でもない自分でしか解消することはできません。
そもそも、始めてもいないのに不安を覚えたところで「行動する」ことでしか不安は解消されないのです。知恵袋で安心するような言葉をもらい、いったん不安は解消できたような気分にはなります。でも、根本的な自分の考えが改善されていないので、別の不安が生まれ、知恵袋での質問を繰り返してしまうのです。
【3】知恵袋で時間を消耗する
知恵袋で質問すると、たくさんの親切な方々がいろんな答えをくれます。
知恵袋での質問は基本的に無料です。でも時間はどうでしょうか。
質問者側は、調べるという面倒で大変な作業をしなくてもある程度正しい回答が得られます。知恵袋で聞くことは、手軽で時間短縮で合理的だと考えているのです。
一見時間を短縮して知識を得ているように思いますが、実は逆です。質問をして人から聞いた答えは、ただの聞いただけの知識です。
学校の勉強と同じで、授業で聞いただけの話では自分に定着しないのです。何度か自分で調べて、考えていくうちにやっと自分の知識として定着するのです。
短縮したはずの時間は、実は総合的に見ると1度で身につけることは難しく、結局無駄な時間になってしまうのです。
【4】知恵袋での質問は相手の時間も使っている
時間の話でいうと、知恵袋に質問している人は、声優になるためのプロの考え方になっていません。知恵袋で質問するときに「相手の時間も使っている」という考えがないのです。
親切な回答者はたくさんいますし、時間の無駄だと思って回答している人はいないと思います。でも、質問者の頭の中は、時間を使わず、無料で有益な情報が得られたと思い込んでいます。
まあ「暇で暇で回答でもするかあ」と思って回答する人はそうは思わないかもしれません。
「声優になるにはどうすればよいか?」「練習はどれくらいすれば声優になれるのか」など、調べればわかること、自分で考えるべきことを質問するのはいただけません。
さらに、質問者の中にはタメ語で質問する人さえいます。声優業界は縦社会ですし、相手の時間も使っているという考えがない人はプロ意識に欠けている人です。
3)声優業界での知恵袋は存在しない
声優になるのに裏ワザのような特殊な方法はほぼ存在しません。思っているよりもずっと地味な練習を繰り返して基礎を身につけて行く必要があります。
知恵袋で教えてもらえるような知識は、インターネットを検索するとか資料請求するとか、そんなことだけで解決できることなのです。
【1】声優養成所で教わるのは基本だけ
声優養成所に行きさえすれば、なんだか凄いこと教えてもらえて、声優になるためのスキルが知らない間についているじゃないかと思い込んでいる人は要注意です。
正直なところ声優養成所で教わるのは声優に必要なスキルの基本的なところだけなのです。なのに、自主練もせず、声優養成所に合格できたことが嬉しくて、もう声優になったかのような振る舞いをする人もけけっこういます。声優になる知識を知っているのと、それを実際にできるのとは訳が違うのです。
【2】積極的な姿勢が重要
情報収集だけではありませんが、自分で必要だと思うことを積極的に実行していくという行動力は声優になるには最も大事なことだと思います。
声優になりたいと声優養成所に入ってきて、積極的に情報収集をして行動に移していけない人は声優になるには向いていないです。そして声優になることも無理だと思います。今声優として仕事をしている人は、おとなしい人はいても積極的な姿勢は共通した特徴なのです。
【3】知恵袋で「クレクレ」精神では声優になれない
先ほど紹介したとおり、積極的な姿勢を持っていない人は声優には向いていません。
知恵袋で質問をして回答を得て・・・それで満足している人は「クレクレ」精神から抜け出せていないということなのです。
声優になるのに必要なメンタルは「クレクレ」では得ることはできません。だから知恵袋に頼り切ってしまうのはおすすめしないのです。
4)声優になりたいなら知恵袋に頼らない!
声優になりたい人は時には不安に思うこともあるでしょう。
でもその不安は、知恵袋で解消できるものではありません。声優になりたいなら知恵袋に頼るべきではないのです。
【1】声優になる知識は自分で調べる
声優になりたいと思った時に、まず何をすべきかが分からない人はいるでしょう。でもすぐ人に聞いてしまう方法では、自分の身についていかないのです。分からないことがあった時には、まずは「調べる」という姿勢を持ちましょう。
【2】声優養成所関連なら資料請求せよ
声優養成所の情報は基本的に資料請求から始めましょう。ほとんどの声優養成所は無料で資料請求ができるようになっています。
資料からは学費やレッスンの内容などの公式の情報が得られるのです。
声優養成所を選ぶ時にも、いくつかの声優養成所の資料があれば比較することもできます。
声優になりたいのであればまずは資料請求が基本です。
【3】試しに〇〇してみるを心がける
声優になりたいといろんなことを準備する時に、不安になってしまうことはあります。これは誰しも起こり得ることです。
でもほとんどの不安は始める前からあれやこれや考えてしまうことから起こるものなのです。「試しに声を出してみる」「試しに行ってみる」などなど、「試しに」やってみることがのちのち自信につながるのです。
知恵袋が極悪のシステムのように書いてしまいましたが、使い方によっては非常に便利であるするには違いありません。でも人に聞くという行為をする時には、自分で精一杯行動してみたか、やってみたのかどうかを振り返ってみましょう。
知恵袋はやれることをやった上での最終手段ということなのです。