声優になりたい人はインターネットのサイトを調べて、自分が声優に向いているのかを気にする人が多いと思います。今回は、実際に声優になっている人が持つ特徴7つをご紹介します。さてあなたはいくつの特徴を持っているでしょうか。
もくじ
声優に向いているからと油断しない
まずはじめに申し上げておきたいことは、声優に向いているという結果が出たとしても、油断しないでほしいということです。また声優に向いていないという結果が出ても、それがすべてではありませんので、そこを補えるように努力することが大切です。
サイトの記事に安心しない
「声優 向いている」と検索するとたくさんのサイトの記事が出てきます。自分がそのサイトの記事を見て、声優に向いている人だと思ったとしても、声優になれるのかどうかはわかりません。別の記事でも紹介しているように、声優になるというのは非常に厳しい世界だからです。
サイトの記事に安心して、努力を怠ってしまうと、たとえ声優に向いていたとしても、声優になることはできない世界でもあるのです。
声優に向いていないからと落ち込まない
逆にそのサイトを見て自分が声優に向いていないという結果が出たとしても、落ち込まないことも大切です。落ち込んで、自分の欠点を補う努力をせず、そのままにしておくのはもったいないことです。
この記事でも声優になっている人が持つ特徴をご紹介していきますが、全ての人に当てはまることではないということはご理解ください。
声優になっている人が持つ特徴7つ
声優に向いているのかどうかを気にしすぎないことも、実際に声優になっている人が持つ特徴7つのうちのひとつです。ひたすらに努力することが一番重要だったりするのです。
【その1】失敗を恐れない「チャレンジ精神」
声優という職業は、スタジオでの録音時間も決まっています。リテイクの回数が多ければ多いほど、共演者はもちろん、スタッフさんやディレクターさんにも迷惑をかけます。しかし失敗を恐れているために、緊張してガチガチになってしまい、余計に失敗してしまうということも多々あるのです。
失敗をしてもなんとかなるさと思える「チャレンジ精神」が重要です。
【その2】チャンスをつかむ「行動力」
自信がなく行動ができないと、なかなかチャンスを生かすことができません。時には勇気を持って行動をすることも必要です。最初は自信がなくても、行動をしているうちに自信が湧いてくることもあります。
ここぞという時に、チャンスをつかむ「行動力」が重要です。
【その3】だれとでも仲良くする「社交性」
声優の業界は、スタッフさんやディレクターさん、共演者、クライアントさんなど、様々な人と協力をして作品を作っていきます。挨拶をする、お礼を言うなどの当たり前のことができないということは、その後仕事がなくなることも意味しています。
一緒に仕事をする仲間と仲良くする「社交的」な部分も必要です。
【その4】めげない「努力家」
最近では褒めて伸ばすという教育がよくインターネットでも言われていますが、声優の世界に限って言えば当てはまりません。私が経験した中でも褒められたことは一度もありません。「ダメ出し」と呼ばれる演技についての指示を受けることがあります。
ダメ出しは、厳しいことを言われることもありますがそんなことでめげていては、声優としては仕事になりません。
ダメ出しをされてもめげない「努力家」であることも大切です。
【その5】いいことを捉える「ポジティブ思考」
人の言うことを毎回ネガティブに捉えてしまい、どんどん自信を失ってしまう人がいます。 先ほど説明したダメ出しについても同じことが言えます。ダメ出しとは「この作品をどうやったら良いものにすることができるのか」について言われることです。
全てが全てではありませんが、いいことを捉える「ポジティブ思考」も重要です。
【その6】高見を目指す「向上心」
たとえ人気のある声優さんでも、ストイックに努力し続けています。 声優という職業は、声の職人でもあるのです。一つのことがクリアできたとしても、慢心せず「もっと」という精神で、物事を追求する人が声優さんには多いです。
現状に満足せず、常に高見を目指す「向上心」も大切です。
【その7】声優絶対になると貫く「情熱家」
物事に対して、「絶対に○○する!」という強い意志を持っている人も声優さんにはたくさんいます。その代表例としては「絶対に声優になる!」 ということなのです。
声優になる強い意志、声優になっても「もっと上手くなる!」「もっと感動させる!」という強い意志は7つの中でも非常に重要な特徴です。
声優に向いていない人はどんな人
実は私は結構声優に向いていない人です。声優養成所時代から同期の人と自分を比べ、そのたびに落ち込んでいました。これまでに上げてきた7つの特徴のうち、私は持っている特徴は少ないなと正直思います。
周りと比較しすぎる人
周りと自分を比較し、どちらがうまいのか、どちらがセリフが多いのか、なんてことを常に考えていたのが私です。クラスの中で、ちょっとでも台詞が多い役に当てられると、「自分は上手いのかもしれない」と有頂天になっていました。
それがその後どうなるのか?自分より上手い人は山ほどいます。自分より上手い人に出会った時に、周りと比較していると、自信がなくなってしまうのです。
声がいいだけの人
よく声優志望者の中にいるのが「友達に声がいいと言われたから」というわけで声優を目指している人がいます。いけないことではないですが、それで本当にいいんでしょうか。声がいいだけで声優になれるのなら、もっと声優がいてもいいのではないでしょうか。
声がいい言われたからという理由だけで声優になろうとしている人は、人生を無駄にしてしまう可能性があるので今すぐやめた方が賢明です。
アニメファンの延長のままの人
これもよく声優養成所に行くと出会う人達です。「アニメが好きだから」という理由だけで、声優になろうとしているのならば、やはり声優になる事はできない可能性が高いです。声優という職業は、「中の人」と言われる通り、本当は地味な職業です。
あくまでも縁の下の力持ちの精神で声優を目指した人の方がうまくいっています。また、声優のファンだという人も、実は大きな落とし穴があります。
好きな声優が一緒の職場に来て、一緒に仕事をすることに憧れているだけです。その時点で、共演者としての声優ではなくなります。声優になりたい人はアニメや声優のファンのままであってはいけません。
デモ・ダッテの人
何かにつけて言い訳をする人。「デモ…」「ダッテ…」という言葉が口癖です。これはダメ出しを受けたとしても、人と会話をしていても、何かうまくいかなかったことがあるとすべて何かしらの言い訳をするということです。
自分に対して指摘をされることは、 素直に受け止める姿勢が大切です。もちろんそうではない時には、自分の意見を主張することも必要なことです。
声優になれる才能とは?
声優になりたい人が「私は才能がないから」と言う人がいますが、これについても私は言い訳だと思います。そもそも才能とは何でしょうか。
演技の才能は1%
時々、クラスに一人くらいの割合で、とてつもなく演技が上手い人がいます。そればっかりはどうにもできないのですが、これは年齢に関係なく本当にすごい人がいます。普通の人は(私も含めて)才能がある人はおそらくいません。
声優になるのに必要な才能は、努力の才能であると私は思ってきました。天才的に演技が上手い人は別として、普通の人が声優になるのであれば、演技の才能は1%くらいです。その他の才能があるとすれば、何かをとことん追求し、やり続ける努力の才能です。
私は声優になる才能とは、その99%の努力の才能だと思っています。
本気で声優になりたいなら…
今回挙げてきた、声優になっている人の特徴7つですが「本気で声優になりたいなら」乗り越えられるのではないでしょうか。 試しに7つの特徴に全て「本気で声優になりたいなら」と付け加えてみてください。
至極当たり前のことです。難しいことではありません。7つの特徴がないと思った人でも「本気で声優になりたいなら」という言葉を常に付けてみましょう。意外と簡単にクリアできるんだと思うんです。大切なのは「声優になる」という強い意志なのです。