声優になりたい!…けど年齢は関係ある?プロの声優が教えます!!
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今回は声優になりたい人に、声優になるための年齢制限はあるのかどうかについて解説していきます。Twitterなどでく質問もいただきます。「今大学生だから声優になるのは遅いでしょうか?」「25歳です。この年齢だと声優になるのは無理ですか?」などなど。

声優になるのに年齢は関係するの?


声優になるのに、特に最近は若い声優さんたちが活躍するのを見ると、焦る気持ちはよくわかります。実際、私は大学卒業してから22歳で上京。そこから声優の勉強を始めたので、最初から焦りまくっていた記憶があります。

養成所によっては年齢制限あり


声優養成所の募集要項を見ると、養成所によっては年齢制限を設けていることがあります。
有名どころの養成所を見てみましょう。

・日ナレ:中学卒業以上、40歳まで
日本ナレーション演技研究所公式サイト
・81ボイスアクターズスタジオ:高校卒業以上、26歳まで
81ボイスアクターズスタジオ公式サイト
・青二塾:高校卒業以上
青二塾公式サイト

大手養成所の場合は、結構年齢制限があります。

年齢が高くなれば伸びしろは小さい


若いうちは体力もあり、吸収する力が強いので、声優としての基礎を同じように学んでも、年齢を重ねた人よりも大きく伸びます。他の業界でもそうですが、20歳くらいが人間の能力のピークだと言われています。

体力的な面だけでなく、精神的な面についても、年齢が重なると価値観や考え方も固まってきます。そのため、素直にアドバイスを吸収しづらくなるということも1つの理由です。

事務所には年齢が高い人もたくさん


大手事務所は特にですが、すでに所属している声優さんがたくさんいますね。例えば、40歳の声優さんが所属しているとして、そこに新人として40歳の声優さんを所属させるとどうなるでしょうか。

元々所属している声優さんと同等、もしくはそれ以上のスキルを持っていないと、声優としての仕事はありません。20代の人は30代に、30代の人は40代にと年齢は毎年あがります。20代以下の養成所生の方が所属声優のラインナップとして充実するということになります。

事務所の経営の部分でも、若い声優さんをどうしても求めてしまうということになります。ここまでの解説で年齢がまったく無関係なわけではないことはお分かりいただけたと思います。

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年齢が高い人は声優になれないの?


先ほどご紹介した理由を考えてみると、20代、30代以上の声優志望者さんは凹むでしょう。でも、年齢がある程度いっていても、進む道を少し変えたり、変更することで、可能性は少し高くなります。

なれないわけではないが厳しい


まず、20代、30代から声優の勉強を始めて、声優になることはできるのでしょうか。結論としては、「なれないわけではない」という答えです。しかし、可能性は10代に比べると格段に落ちます。同い年の声優志望者さんと比較すると、すでに何年も勉強している人もいます。
その点では、かなりの才能がある人出ない限り可能性は低くなるのは明白です。

なりたい声優の範囲を考えてみる


それでも声優になりたい!という人もいるでしょう。そういう人が声優になりたいのであれば、何とか対策を考える必要がありますよ。

声優という職業は、声優事務所に所属している人で、声の仕事をしているというものという考えが一般的です。私もかつてはそうでしたし、事実地上波のアニメに出演するのであれば、大手声優事務所でないとなかなかアニメの仕事は巡って来ません。

小さい事務所ならどうでしょう?小さい事務所は、知名度が低く、仕事量も多くはありません。ゲームアプリやネットラジオなどの仕事が多いです。それでも事務所所属には違いありませんよね。どうしても事務所所属を狙うのなら、小さい事務所に入るのも1つの手段です。

またネットでナレーションやアプリの声をする人は声優ではないのでしょうか。「声優」という職業だと考えるとかなり狭いです。ネットの世界は広く、「事務所所属の声優」という括りを捨て、少し広い視点で考えてみると、声優になれる可能性も高くなります。

結論として声優になれないことはない


年齢を重ねた人が大手事務所のしかもアニメに強いところに所属することは可能性はかなり低いです。事務所としては、才能がずば抜けている人は別にして、仕事をバンバンとってくる声優さんが欲しいのですから。

しかし、大手事務所だけでなく、事務所のレベルを少し下げることで、事務所所属となることも可能になります。また、ネットでの声の出演で、活動するということも今の時代ならば可能です。年齢を重ねていても声優にはなれるのです。

年齢の要素が大きい声優業界に対抗する!


年齢を重ねた20代以上の声優になりたい人は、若い志望者に負けないようなスキルを持たなくてはなりません。しかも同じ土俵で戦ってはいけません。「声優になる」ことを目指すならば、戦略を立てて、自分を売り込み、所属させる!くらいの意気込みも必要です。

アニメではなく吹き替えやナレーションを狙う


事務所所属の声優を目指すなら、まずアニメを諦めましょう。アニメの声優さんはどんどアイドル化し、いわゆるかわいい声、カッコいい声が主流になっています。もちろん低い声やダミ声の声優さんも出演はしています。

でも、すでに経験がある人に貫禄のある役が取られてしまいます。それなら、希望者が少ない方に転身するのです。声優になりたい人に聞いてみると、人気のある順に「アニメ」→「吹き替え」→「ナレーション」で答えることがほとんどです。

吹き替えなら、おおよそ25歳~30歳くらいでも若手に入ります。志望者が少ない分、可能性があがるというわけです。

またナレーションのジャンルだとさらに有利かもしれません。ナレーションは比較的落ち着きのある声を求められることが多く、年齢を重ねた人だからこそ採用されることも多くあります。

経験で勝負


例えばナレーションや吹き替えは、おばさんの役はその年齢くらいの声優さんを起用することも多くあります。アニメと異なり、自然な演技を特に求められるのです。また、海外の俳優さんと同じくらいの方が、人生経験がマッチするので演技が馴染みます。

年齢を重ねた人は、経験を武器に勝負していきましょう!

声優の活動の場は広がっている


現在ではVtuberという声の出演の仕事をしている声優さんもいます。私がよく利用するランサーズなどのクラウドソーシングも家で録音して仕事をすることもできます。ネットという媒体があることで、東京にいなくても、声の仕事もできるのです。

「声優」の範囲はどんどん広がっています。考え方を少し変えて、声優になる道を探しましょう。

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