脊柱側弯症が私の人生を変えた?舞台を諦めて声優を選択したワケ。
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脊柱側弯症って言う背骨の病気をご存知でしょうか。
何を隠そう私は脊柱側弯症です。

脊柱側弯症は、背骨が歪み、人によっては手術が必要になってしまうような病気です。
舞台の仕事にも憧れた私ですが、この脊柱側彎症になってしまったことによって、最終的に声優を目指した理由でもあります。

脊柱側弯症とはいったい何なのか?
なぜ私が舞台を諦め声優を目指すことになったのかご紹介していきます。

1.脊柱側弯症って何?


脊柱側弯症という言葉を初めて聞いた人もいるでしょう。
まず初めに脊柱側弯症とはいったい何なのかをご紹介していきます。

【1】脊柱側弯症とは背骨が左右にゆがむ病気

脊柱側弯症とは背骨が左右にゆがむ病気のことです。普通の人間の背骨は左右対称になっており、前から見た時にゆがんでいることはありません。脊柱側弯症は、人間を正面から見た時に、背骨がSの字に曲がっている病気です。

他に、脊柱後弯症、脊柱前弯症という病気もあります。脊柱を横から見た場合に、後ろ、もしくは前への弯曲が異常に認められた時に診断される病気です。

【2】特発性脊柱側弯症が多い


特発性脊柱側弯症は、発症する時期によって乳児期側弯症、学童期側弯症、思春期側弯症に分類されています。アメリカでは乳児期側弯症が多いそうですが、日本では思春期側弯症になる人が多いとのこと。

特発性脊柱側弯症は女子に多いのも特徴です。全体の約1%~2%が特発性脊柱側弯症にかかるとされています。

【3】脊柱側彎症が進行すると神経に影響が出る

人間の背骨には、脊髄があり手足を動かしたり、呼吸をしたりといった重要な神経がたくさん詰まっています。脊柱側弯症が進行してくると、神経が圧迫され、手足に痺れが出たり、動かせなくなってしまったりする可能性もあります。

また身体全体の骨格がゆがむことで、肺が圧迫され、呼吸困難になってしまう可能性もあります。

【4】脊柱側彎症の原因は不明

脊柱側弯症になぜなってしまうのかは実はまだ解明されていません。少し前に、細身の女子に起こりやすいという研究結果が出たのだそうです。脊柱側弯症かどうかは、学校での検診の時に判明することが多いです。

私自身例にもれず、中学2年生の時に検診で前屈をするよう言われ、脊柱側弯症の疑いありということで専門の病院に通い始めました。たしかに私は思春期は比較的細身でした。

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2.私は脊柱側弯症で舞台を諦めた


原因が不明で突然起こる脊柱側弯症ですが、私の人生に関わる一大事件でした。
脊柱側弯症だと診断されたのは中学2年生の時です。

【1】経過観察のまま成長

中学2年生から半年に一度、脊柱側弯症の専門の病院に通いました。専門の病院は、自宅から2時間ほど母が運転する車に乗って連れて行ってもらいました。

成長期ですから、身長や骨の成長とともに脊柱側弯症は角度が急になっていきました。その時には脊柱側弯症が進行するとどうなるかはあまり気にしていませんでした。

【2】骨の成長が止まりそのまま

大学に通うようになり、20歳になるころには、身長の伸びも止まりました。骨の成長も同時に止まりました。

良かったのか悪かったのかよく分かりませんでしたが、とりあえず私の背骨のゆがみは約40°で止まったままです。
ゆがみの角度が50°を超えると、手足にしびれが出ると医師に言われめちゃくちゃ怖かったのを覚えています。その場合には手術をし、 何ヶ月かは入院が必要だと言われていました。

【3】脊柱側弯症で舞台はできるか葛藤


実はそのころ、福岡のキャナルシティにあった劇団四季の劇場に行ったことがあります。劇団四季が上演していたのは「キャッツ」。

キャッツのプレイボーイ猫、「ラムタムタガー」が人間の女の子と一緒に踊るというシーンがあるのですが、私はなんと舞台に引っ張り上げられてしまったのです。夢のような時間でした。

それまでも演劇を見ることは大好きでしたし、両親も芝居が好きだったこともあり、舞台の世界に興味はありました。
キャッツを見たことで、私も舞台に立ってみたいと思うようになったのです。

【4】舞台を諦めて声優を目指す

舞台の世界に憧れた私ですが、脊柱側弯症は見た目にも出ます。特に生地が薄い服だと体のラインが見えてしまうので、歪んでいることはすぐにわかってしまいます。

またこの後ご説明しますが、高校2年生の時に階段イップスになってしまいました。
階段の上り下りがうまくできなくなってしまったのです。舞台をやりたいと思った時に、階段がない舞台なら問題はないと思いました。

「でも階段があったら・・・」

舞台上に階段があった場合を考えると、 舞台の道に進むのは絶対に無理だと思いました。
でも演技をすることに執着のあった私は、姿形を見られることがない声優という道を選んだのです。

3.脊柱側弯症が元になった可能性がある症状が!


脊柱側弯症の進行は止まりましたが、背骨が曲がっているのですから体にいいはずがありません。ここからご紹介するのは、推測ではありますが脊柱側弯症によって引き起こされた症状ではないかというものです。

【1】慢性的な肩こり・首こり

20代の時にはそんなに気になりませんでしたが、慢性的な肩こり・首こりがだんだんと起こるようになってきました。20代半ばから、パソコンを使ったコールセンターに勤めるようになったことも関係しているとは思います。

また時代の流れからスマホを使うことも多くなったことももちろん関係していると思います。しかし脊柱側弯症によって背骨が曲がっている=周辺の血管も圧迫されていると考えることもできます。毎朝首や肩を温めないと頭痛がするような状態が続いています。

【2】舞台は無理!階段イップス


舞台を諦めたきっかけになったことをお話しします。

脊柱側弯症でも日常生活は全く問題ないはずでした。しかし高校2年生の時に、階段がうまく降りられない・上れないという状態に陥ります。自分でもなぜだか全然わかりませんでした。

通常階段を降りるとき、のぼるときには、左右の足をリズムよく動かすと思います。でも私には高校2年生の時から突然「リズムよく」ができなくなってしまったのです。

最近分かったことですがこの階段が降りられない症状は「階段イップス」と言うものだとわかりました。イップスとは「スポーツなどで今までできていたプレーが突然できなくなる症状」のことです。
階段イップスとは、今までできていた階段の上り下りが、ある日突然できなくなってしまう症状のことなんだそうです。

これまでは心因性のもの(メンタル的なもの)だとされていましたが、 過度な同一動作が原因ではないかと最近では言われているのだそう。
でも脊柱側弯症によって、脳に送られる信号がゆがんでいるのだとすれば・・・

階段イップスは、脊柱側弯症から引き起こされたのではないかと推測しています。

4.脊柱側弯症でも日常生活は送れる


私の背骨は正面から見て、約40°ほど曲がっている状態が続いています。脊柱側弯症でも今のところ日常生活は送れている状態です。

【1】手術は背骨の角度による

20歳で骨の成長が止まり、脊柱側弯症の進行も止まったようで、日常生活には今までそんなに支障はなかったと思います。

私の背骨は40°ほどゆがんでおり、よくよく気をつけてみないとわからない程度ではあります。しかし脊柱側弯症が進行して、50°を超えてきたとしたら、背骨の手術も考えなければいけないでしょう。

【2】年齢とともに進行する場合もある

私は今アラフォーですし、筋肉の衰えは避けられません。今まで私の背骨を支えてきた筋肉が衰えることによって、脊柱側弯症が進行する可能性もあります。

【3】継続的な筋トレが必要


最近、階段の上り下りが以前に比べてさらにたどたどしくなったように思います。20代の時には私の体を支えてくれていた筋肉が衰えてきたからかもしれません。

舞台の道を諦め、声優になりたいとトレーニングをしていた時には、脊柱側弯症のことはあまり考えたことがありませんでした。声優であっても筋トレはしますから。

声優になるための筋トレをしていたことで20代はそれなりに健康に過ごしていたのだろうと考えられます。30代になって声優事務所を退所し、一度一般企業に就職しました。筋トレをするような時間はありませんでしたし、元々運動は好きなほうではないので、一気に筋肉は衰えたんだと思います。

脊柱側弯症を進行させないためにも、継続的な筋トレが必要なのだと感じます。

脊柱側弯症は、思春期の女子1%~2%に起こるそうですが、私はそれに見事に当たってしまったようです(笑)
脊柱側弯症によって舞台諦めてしまった私ですが、声優という道に進むことができたのは、本当に幸せなことだと思います。

テレビに出るような有名人気声優になることは難しい状態ではありますが、声優としてのお仕事をいただいてるのは本当にありがたいことです。 声優としては少しブランクがあった時期もあるので、筋トレを再開し脊柱側弯症を進行させないように努めたいと思います。

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