声優は声に特徴がないとなれない?いいえ本当に必要なのは○○です!
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「かわいい声だから声優になったら?」

そう言われて声優を目指すことにした人もいると思います。もちろんきっかけはそれでもいいのです。でも多くの人は誤解しています。声優に必要なのは声に特徴があることではなく、アニメ声でもないのです。

毎年多くの人がこのことを誤解したまま声優養成所に入所し、イメージと違ったというわけでせっかく入った声優養成所をやめていきます。声優になるには声に特徴がないと厳しいのでしょうか。

声優になるのに声の特徴は必要?


Twitter での質問で、「声に特徴がないので自信がありません。私は声優になれるでしょうか」というものがあります。これは根本的に「声優」という職業を誤解しているから出てくる質問です。声優という職業は「声で演技をする」役者であるということが完全に抜け落ちているのです。

【1】どんな声でも「個性」がある


まず最初に理解してほしいのは、「どんな声でも個性的」ということです。スマホのロックをはずすのに指紋認証が使われることもあるのですが 、これは個々に指紋が違うからということで認証方法として使われているわけです。

同様に「声紋」と言う個々を特定できる要素も存在します。人間一人一人「声紋」は違うのです。つまり、どんな声でも人それぞれ個性があるということなのです。

【2】アニメ声の誤解


まあ、いわゆるアニメ声と呼ばれるキンキンした女の子の声は、特徴的ではありますし、印象にも残るのは分かります。特に最近のアニメを見ていると「萌え声」と呼ばれる部類のアニメ声が流行っているみたいです。

しかし先ほどもお伝えしたように、一人一人が違う声を持っているのに、それを萌え声に寄せて作った声で演技をしようとする人が多いのが現状です。そしてさらに良くないことに、その声を作ったことが声優の仕事だと誤解している人が多すぎます。

それは声優になりたい人のみならず、クライアント側にもそういう人がいるのも個人的には好きではありません。このブログでは、一流の声優になるにはどうすればいいかをご紹介しているので、作った声で芝居をしようとしているのであれば全力で否定します。

【3】地声がアニメ声の人はほとんどいない


そもそも日本人女性で地声がアニメ声、萌え声の人はほとんどいません。実際にアニメに出演している声優さんでも、普段は普通の声で喋っているのです。古い声優さんほど、この声優業界の流れを嘆いていることが多いです。

確かに演技の流れで、もしくはそのキャラクターとして作った声で演じるべき場面もあります。しかしこれはプロとして「必要な表現であるから」その声で演じているわけです。また少数ながら、地声がアニメ声の人は存在します。声優になりたいと考えているあなたが、もしその少数派である地声がアニメ声ならば、そのまま演技をすべきだと思います。

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声優になるのに必要なのは声じゃない


声優になりたい人が誤解していることが多いこと、それは声優に必要なものが「声」だと勘違いしていることです。誤解しているから、声に特徴がないことに自信がなくなってくるのです。

【1】声優に大事なものは声ではなく「喉」


声優として、大事にすべきものは声ではありません。声優として大事にすべきものは「喉」です。当然声優としては声が出なければ演技ができないので、仕事になりません。またキャラクターが風邪をひいているわけではないので、しゃがれた声ではそのキャラクターではないという見られ方をしてしまいます。

 

【2】声優は演技力が必要


そして声優に必要なものは特徴のある声ではなく「演技力」です。演技力とは何かと言われると、 その作品に合う、そのキャラクターに合う、そのシーンに合う芝居をするということです。いい演技をするには、台本の解釈が必要です。正しい台本の解釈+幅広い演技ができるのがいい声優です。

【3】声に特徴があると売れやすい?


一時期声に特徴があることで、声優になりやすかった時期があるようです。ベテラン声優の林原めぐみさんなどが代表でしょう。しかし林原めぐみさんはその特徴のある声を活かしながら演技力を身につけたのだと思います。林原めぐみさんの声は、いわゆるアニメ声ですが、作った声ではありません。

その頃からかもしれませんが、 声優=声に特徴がある職業として認識されるようになったのかもしれません。

アニメ声「だけ」の声優は消える


今声優になりたい人で、地声を無視して作った声で練習している人は要注意です。なんとアニメ声だけの演技しかできない声優は業界に残ることができません。

【1】女性声優は少年役ができる人がベテランに多い


女性声優の中でベテラン声優といえば誰を思い浮かべますか?

私がパッと思いつくところでは、野沢雅子さん、田中真弓さん、高山みなみさんなどでしょうか。他にもたくさんいらっしゃいますが、比較的年齢が高めのベテラン声優さんは、少年役をやっていることが多いように思います。もちろん統計を取ったわけではありませんので、絶対にというわけではありません。

【2】可愛い役の声優はいずれ主役ではなくなる


可愛い声、可愛い役といえば、アニメではヒロインを演じているイメージでしょうか。私が声優を目指していた時にヒロインを演じていた声優さん達は、すでに引退した人が多いです。もちろん今でも主役であれば、可愛らしいヒロインを演じることはできるでしょう。

でも年齢を重ねていけばどう頑張っても、声も歳をとります。毎年何人もの可愛い声の声優が次々と入ってくるわけですから、世代交代が起きやすいのです。世代交代があった時に、可愛い役だけでなく、年齢相応の演技ができる声優さんが生き残っていけるのです。

【3】声の特徴は一つの要素


声に特徴がある人も悲観する必要はありません。せっかく印象に残る声を持っているのですから、その声を生かして演技力を磨き一流の声優になればいいのです。声に特徴がない人は、無理に作った声で演技をするのではなく、唯一無二の声優になれるよう演技力を磨くのです。


声優になるためには声ではなく「喉」を大事にしましょう。そして声を作らず、自分の個性ある声を活かして演技をしましょう。私自身、声に特徴があるわけでもありません。アニメ声で芝居をしようと思えば、誰でもある程度できます。しかし視聴者は作った声では感動できません。

声優という職業は作品を通じて、その役の心の変化を見せるからこそ感動を与えられるのです。

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