4、5年前、正社員として働いていた私は、自律神経失調症になってしまいました。周りの誰もが驚き、「えー私が?」という反応でした。その後、心療内科で適応障害と診断されることになります。
自律神経失調症とはどのような病気なのでしょうか。秋になって、台風が近づいてくると毎年自律神経失調症の症状が出るようになりました。
もくじ
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とはどのような病気なのでしょうか。自律神経失調症が進行すると、うつ病や適応障害など心の病にかかってしまうことも多くなるのです。
自律神経とは?
自律神経とは何でしょうか。私たちが手や足を動かそうとした時、脳が命令を出して「意識的に」動かすことができます。自律神経は体のいろいろな機能を制御する神経のこと。心臓や肺や胃や腸など、「無意識的に」動かす神経のことです。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれます。日中起きていて何か行動を起こしている時は、交感神経が優位になっています。横になっている時には副交感神経が優位になっています。
交感神経が活性化されると、血管が収縮し、血圧が上がったりもします。副交感神経が優位になると、血管は膨張し、血圧も下がります。血管の動きだけではなく、体のありとあらゆるところに対応するものが自律神経なのです。
自律神経が乱れる病気「自律神経失調症」
ところが、昼夜逆転の生活をしていたり、栄養事情が悪かったり、ストレスが溜まっていたりすると、自律神経のバランスが崩れます。これが「 自律神経失調症」です。交感神経と副交感神経が普通の働きをしなくなるのです。
通常であれば寝ている時に優位に立つべき副交感神経が起きている時に優位に立ってしまう。結果としてめまいが起きるというような症状が出ます。私の場合は、低気圧が近づくことで、おそらく気圧の影響を受け、自律神経のバランスが崩れているのだと思われます。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症とはどのようにしてなってしまうのでしょうか。そもそも自律神経失調症というのは医学的な病名ではありません。体のどこも悪くないのに、めまいや動悸などが 現れた際に、内科に行くと「よくわからない病気」=「自律神経失調症」という診断がおりるのです。
原因はさまざまで特定できない
自律神経失調症の原因として特定できるものがないのも特徴のひとつです。体の不調は洗われているにも関わらず、実際にめまいがしたり動悸が起きたりするため、どんなに検査をしても原因がわからないのです。
それでも、自律神経失調症で現れる症状は、本人にしか分からないため周りの人からも理解を得難い病気です。
ストレスが原因として有力
原因がさまざまある自律神経失調症ですが、ストレスが原因にとして有力であるといわれています。現代では様々なストレスが蔓延している社会。
また年齢を重ねると、自律神経が乱れやすいとも言われます。眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりします。そのため睡眠不足に陥り、自律神経がさらに乱れてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
スマホやパソコン仕事だとなりやすい?
自律神経失調症という言葉自体が、パソコンが普及し始めてから聞くようになったように思います。うつ病やその他の精神疾患もそうです。
スマホやパソコンで作業をするとどうしてもうつむき姿勢になってしまいます。首の後ろ頚椎の辺りに、太い神経が通っています。また脳への血流が悪くなるというのが原因だとも考えられています。
その証拠に自律神経失調症、うつ病の患者は、首が凝っていることが多いのです。
自律神経失調症にならないためにできること
自律神経失調症にならないためにはどうすればいいのか、私なりに考えてみました。私は医療従事者ではありませんので、これをすれば絶対に治るというわけではないのでご了承ください。
規則正しい生活
自律神経失調症にならないために規則正しい生活をするというのはよく言われることです。交感神経と副交感神経のバランスが崩れているため、夜になっても眠くならない、朝になっても目が覚めにくいなどの症状が出ます。しかし休みの日でもそれを規則正しくすることで、自律神経失調症を防ぐことができると言われています。
食事は栄養バランスを考える
脂っこいものや、こってりした食事をとると胃腸が疲れてきます。実際に疲れているという感覚はありませんが、油は分解するのに時間がかかってしまうため胃腸がダメージを受けてしまうのです。
またストレスは胃腸に影響してしまいます。胃に穴があく人もいるくらい、一番ダメージが大きいところなのかもしれません。そこに刺激物や油っぽいものを放り込むとどうなるでしょうか。
自律神経失調症を防ぐには、バランスの良い食生活を心がけることも大切です。
運動をする
これは私くらいの年齢になると特にそうなのですが、どうしても大人になると運動をしなくなる人がいます。私もまさにそれで、運動があまり好きではないので余計に運動をしなくなってしまうという悪循環に陥ります。
運動すると言っても超ハードな運動をする必要はありません。私が時々を行うのは、昔流行ったダンスの DVD を見ながら20分くらいの軽い運動です。一番いいのは自分に合った運動を継続していくということが大切なのです。