声優になるには努力すればなれる?声優になる運をつかむ努力とは?
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声優になる努力ってどんなものですか?
努力すれば声優になれますか?

という質問「声優になる努力」といってもなかなか抽象的で分かりづらいですね。
努力とは「目標の実現のため、心身を労してつとめること」という意味です。
まあつまり「面倒なことも声優になるならやりなさいよ!」ってことです。

声優になるための努力にもいろいろありますが、どんな努力なのか説明します。
さらに声優になるには努力だけではない要素も必要です。
それは「運」です。
声優になる運をつかむ、ラッキーさんになるにはどうすればいいのか紹介します。

1)声優になるのに必要な努力とは?


声優になるには努力が必要だと言われますが、抽象的すぎてよくわかりませんね。
具体的な声優になるための努力にはどんなものなのか説明します。

【1】声優の基礎をつける努力


声優として仕事をするには「基礎」が十分でなくてはなりません
具体例としては、

声優になる基礎
    • 発声がきちんとできること
    • 滑舌が良いこと
    • 読解力があること

などです。

①発声がきちんとできること


声優はマイクを使って音声を収録します。声優志望者が憧れる「アフレコ」というやつです。
マイクは、音声を拡張して、大きくするために使うのが一般的ですが、声優が使うマイクの目的は違います。
声優が使うマイクは音声を拾うことが目的です。
昔に比べるとコンデンサーマイクの性能は各段に良くなっているので、かなり小さな音でももれなく拾ってくれます。でも、コンデンサーマイクは音声を拡張して人に聴かせるものではないのです。

声優志望者の中には「マイクの性能が良いから発声ができていなくても問題ないっしょ?」と誤解している人がいます。
ヒーローアニメでよく聴く必殺技のセリフなど、大きな声でないと迫力がないセリフになるものもあります。

小さい音声を大きくすることはかなり難しく、逆に大きな音声を小さくすることは簡単です。
発声ができない声優は、音声編集の段階でも周りとのバランスがとれず、ミキサーさんから嫌われてしまいます。
声優の基礎として正しく発声できる知識と努力が必要です。

②滑舌が良いこと


滑舌が悪い声優はいません。声優は音声でしか表現することはできませんから、滑舌が悪いことは声優としての仕事をすることはできないことを意味します。

よく滑舌を良くする方法を聞かれますが、正直滑舌が悪いと言っている人の大半が努力不足です。練習をサボっているか、全くやっていないのに、滑舌が悪いと嘆いているだけなのです。

滑舌練習は舌や喉回りの筋トレです。
筋トレは毎日やることで、筋肉が鍛えられ、柔らかい良い筋肉が作られます。
(筋トレは毎日やらないとかの意見もあるかもしれませんが)

滑舌練習という努力は声優には欠かせないということです。

③読解力があること


読解力も滑舌練習に似ています。
私は、親が幼少期に漫画を買ってくれず、文字で書かれた本ばかり読んでいました。
気づいたときには読書ばかりしていたので、自然と読書が好きになり読解力がついていました。

読解力をつけるにはとにかく文字だけで書かれた本を読むことが大事です。
読解力をつける努力は、読書することです。

ときどき、漫画でもいいのか?という質問をいただきますが、漫画では読解力をつける練習としては効果は半減します。文字だけで書かれた文章を読み、前後関係を考え、イメージします。

国語の授業で文章は読みますが、それだけでは足りない人が多いでしょう。
読解力をつけるにはもっと本を読む努力が必要なのです。

【2】声優の情報収集の努力


声優になるために、どんな練習があるのか?
自分に必要なことは何なのか?
声優の学校はどこが一番いいのか?

これらの疑問を解決するのは、情報収集の努力です。
私が声優を目指したころと異なり、声優になりたい人向けの情報サイトは山ほどありますね。

人に聞いて、情報収集することも1つの方法です。しかし、人に聞いて返ってくる答えは、その人だけの回答です。10人のプロの声優に同じ質問をすることは現実的ではありません。

だったら、声優情報サイトをかたっぱしから読み漁ることも有効です。
声優情報サイトでは、声優事務所のマネージャさんやフリーランスの現役声優など、現場に比較的近い人が書いたものがあります。

中には、意見が反対のこともあったりしますが、その題材が声優業界でも賛否あることの証拠でもあります。いろいろな意見がある中、自分にとって必要なのかそうでないのかを判断する必要があるということですね。

自分にとって必要なのかそうでないのかを見分けるには、たくさんの情報を集め、自分の頭で考えて結論を出すという努力を繰り返すことが重要です。

【3】声優としての感性をつける努力


声優は、「人間を演じる」ことが仕事です。世の中にはいろいろな人間がいます。
声優には「人間を演じる」ために、基礎的なスキルだけではなく、表現力をつけることも必要です。

表現力をつけるには、感性を磨くこと。
いろいろな人間を観察すること、他の上手い役者さんの真似をすることなどが必要です。また本を読むことでも感性は磨かれます。

どんなことで人は感動するのか?
どんな場面でどんな表現を使っているのか?

他の上手い役者さんの「真似」とは言っても「声真似」ではありません。
なぜこの表現方法を選択したのかを見て考えることが重要なのです。

パターン化するだけではダメですが、共感できる役作りをするには感性を磨く努力が必要なのです。

【4】声優としてのコミュ力をつける努力


先ほどもお伝えした通り、声優は人間を演じる、表現する仕事です。
声優に限らず、どの業界でも人間関係は大事ですね。

良い人間関係は、良い仕事につながります。その仕事に関わる人間の良いコミュニケーションが必要不可欠です。

声優という職業柄、姿を見せずに仕事をしているため、コミュ障でもなれるかも・・・と希望を抱きがちです。

でも、実は声優にもコミュニケーション能力は必要です。
新人声優のうちは、以前と同じ声優さんと共演することは少ないでしょう。また、収録するスタジオも毎回違います。レギュラー出演だと同じスタジオ、同じ顔ぶれになることもありますが、新人声優のうちは初対面の人と仕事を一緒にするのです。

ということは、声優としてはコミュニケーション能力を磨く努力が必要ですね。
まずは挨拶をしっかりする、一般常識を学ぶなど社会での「当たり前」を身につけることがコミュ力をつける努力だと言えます。

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2)声優業界は努力だけでは難しい


ご紹介したような基礎的なスキルをつける努力を続ければ絶対に声優になれるわけではないのが難しいところです。
声優になるには努力は必要ではありますが、努力だけでは声優になることはできません。
努力することの他に何が必要なのか説明していきます。

【1】声優志望者は努力は不可欠


まず最初に誤解して欲しくないのは、声優になるには努力は不可欠だということです。
全く努力せずに声優になれちゃった人というのはいないと思います。

好きで続けていて「私は特に何も努力してません」 という人はいますが、本人は努力していないつもりでも、実は周りから見るとものすごい努力をしていた人かということが多いのです。

声優になりたい人は、地道な努力が必要なのです。

【2】声優は努力だけではなれない


地道な努力を続けていれば声優になれるかと言うとそうでもありません。今や声優は飽和状態で、声優事務所や声優養成所は乱立しています。ビジネスとしても声優養成所や声優専門学校は山のようにあります。

そんな中で努力する人は相当数いますから、努力したからといって声優になれるとは限らないのです。
声優になるには「運」も必要です。

【3】声優には運の良さも必要


声優になるには「運」の良さも必要です。
声優がもし努力だけでなれてしまうのであれば、かなりの数が声優だということになってしまいます。

「運」の良さは、残念ながら自分だけでつかめないものも含まれています。
「運」は、例えば時代の流れや流行り廃りなど、自分だけではコントロールできない要素のことです。

3)声優は運だけでなれる?


今度は反対に、「運」が大きく味方すれば声優になれるのかどうか説明します。
「運」を掴むことができ、何もしないまま声優になれるとしたら・・・

【1】運をつかむ位置に行くことが必要


「運」には、時代の流れやその時の流行りの演技などもあることをご紹介しました。
ただし、いくら運が味方しても、演技が下手くそのままでは声優になることは難しいでしょう。

1回だけの仕事には巡り会えるかもしれません。
例えばクライアントが希望する声が、他に誰もいないくらいその人にぴったりだったとかですね。
でもその1回の現場で演技がまずかった場合、関わったスタッフさんやディレクターさんは、もう二度とその声優さんを呼ばないでしょう。

声優になるには努力を継続しながらも、運を掴める位置にいることが重要なのです。

【2】運をつかむための努力をする


声優になるためには努力だけでは駄目ですし、努力を何もせずに運だけでなることもできません。

声優として活躍している人は、インタビューなどで「たまたま運がよかっただけです」とよく言っています。でもそれは「運」だけで勝負してきたわけではなく、努力に努力を重ね、その上で運をつかんだ人ということです。

声優になるためには、基礎的な努力と人間関係を構築するコミュニケーション能力をつかった努力は運をつかむための努力とも言えます。

【3】結果出ない=努力が足りない?


私が声優になろうと考えた時にはすでに声優業界は飽和状態だと言われていました。今では、声優、特にアニメ声優がTVに出演するようにもなりさらに寿司詰め状態です。

そんな中、声優になろうと努力している人はたくさんいます。年間で声優養成所や声優専門学校に通っている人は30万人以上いると言われます。

30万人以上の中からプロの声優になれるのは、毎年1万人ほどです。声優になるために努力することは、ごく当たり前のことです。

結果が出ない=努力が足りないということでもあります。ただその努力は、基礎的な声優のスキルをつけるための努力だけではなく、運をつかむための努力も含んでという意味なのです。

こればかりは、数字で測れるようなものでもありませんし、何か資格を取れば声優になれると言うものでもありません。
声優は役者ですから、あらゆる意味での人間的な努力が必要なのです。


声優になるには努力が必要です。
声優養成所や声優専門学校に通って学べる基礎的なスキル、滑舌、発声、読解力などは毎日自主練をすることである程度のレベルまでは努力でどうにかなります。
基礎的なスキルをつけるための努力は、非常に明確で「やるかやらないか」だけの違いが如実に出ます。

ただ基礎的なスキル以外にも、人とのコミュニケーションをとることや自分を高めていくような向上心など、運をつかむための努力も必要です。

声優になる、運をつかむための努力は、絶対的な基準はなく、人間的な魅力を高める必要があるのです。

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