【声優の命】喉のケアの極意とは?日常的にすることと緊急時の対処法
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声優にとって「喉」は大切な商売道具です。声優養成所に通っている時は「あ~レッスンを受けられなかったなー」くらいの気持ちでいる人が多いのかもしれません。しかしいざ声優になって仕事が入った時に喉がガラガラで声が出ないなんてことは許されません。

今回は声優、声優になりたい人に日常的にできる喉のケア方法、緊急時にできる喉のケア方法をご紹介します。

声が出せなくなる原因


音楽家が楽器の手入れをするように、声優も喉の手入れを日常的に行うべきなのです。声優養成所に通っている人も、自分に合った喉のケア方法を今のうちに見つけておきましょう。まず声が出なくなる原因として考えられるものを紹介します。

喉に炎症が起きている


風邪やその他喉の病気によって、喉に炎症が起きていると声が出なくなります。風邪の時には声が枯れて出なくなることを経験した人は多いでしょう。声帯が腫れてしまいいつもの声帯の動きではなくなってしまうことで、声が出なくなります。

喉を使いすぎている

風邪をひいていなくても、カラオケなどで長時間大声を出すことで、声帯付近の筋肉が疲れてしまい、声が出なくなります。若いうちは筋肉の疲労も回復しやすいのですが、年齢を重ねるにつれて筋力が落ちて、筋肉の疲労も回復しづらくなります。日常的に喉を使いすぎることで声帯結節という病気にかかることもあります。

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喉をケアする ~日常編~


日常的に喉のケアをすることによって、風邪にもかかりにくくなり、声が出なくなることが減ります。プロの声優は、個人差はありますが自分に合った日常的な喉のケアをしている人が多いです。ほとんどの項目が、風邪予防のための方法でもあります

体力をつける


風邪にかかりやすいということは体力がないということでもあります。学校では体育の授業があると思いますが、それだけでは十分な体力がつかない人もいます。風邪をひきやすい人は特に体力をつけることだけで風邪をひきにくくすることもできます。

毎日できれば運動をしましょう。ジムに行ってトレーニングをする人もいますが、家で筋トレをするだけでも全然違います。私は声優事務所にいた時は、近くのスポーツセンターに行って水泳をしていました。

栄養バランス


実家暮らしの人はあまり気にしないのかもしれません。しかし特に一人暮らしの人は、生活費を抑えたいと思うがあまり、食事がおろそかになりがちです。カップラーメンやジャンクフードなどで毎食過ごしていると風邪をひきやすくなります。

炭水化物中心の食事になりがちなので、ビタミンやミネラルを含む食べ物を意識的にとるようにすることをおすすめします。

体を冷やさない


風邪やインフルエンザが流行る時期は冬ですね。体が冷えると免疫機能が低下します。細菌をやっつける免疫ですが、免疫が下がると風邪をひきやすくなります。最近では腸の調子を整えることで免疫機能がアップすることが分かっているとのこと。

腹巻をする、冷たい飲み物を飲まないだけでも体を冷やさないようにすることができます。生姜やココアで体を温めるのもいいですね。

就寝時に首にタオルを巻いて寝るといいという人もいます。私自身はタオルを巻いた状態で、眠ることがどうしてもできませんでした。慣れれば問題ない人もいるようなので試してみてください。

 

保湿する


特にインフルエンザは、乾燥していると繁殖しやすいウイルスです。保湿することによってウイルスの繁殖をしにくくすることができます。保湿の方法はいろいろありますがシーンによって使い分けましょう。

マスク

声優志望者が良く使っているのがマスクです。今は昔と違って接客業でも業種によってはマスクをしていいところも多くなりました。 マスク自体では細菌が侵入することを防ぐのは無理だと言われていますが、保湿することは可能です。

常につけておくことができるのであれば、マスクをうまく活用しましょう。慣れるまではちょっと息苦しいかもしれませんが、コストも低めで対策できる方法ですのでおすすめです。私は不織布のマスクを大量買いしています。

手洗い・うがい

昔から言われていることですが、風邪の菌やウイルスは、喉や鼻から入ってきます。トイレに入った後手洗いをしない人はいないと思いますが、それだけでは不十分です。石鹸があればなるべく石鹸を使って手洗いをしましょう。石鹸がない場合でも、水道の水でよく洗うことでも効果があると言われています。長い時間手洗いをするよりも、手洗いをする数を増やしたほうが効果的です。

風邪の菌やウイルスは、空気中に漂って喉にくっつくものもありますが、手にくっついた菌が食べ物についたり、唇を触ったりした時に入ってくることも多いのです。鼻をほじる人は、風邪にかかりやすいとも言われているのはご存知ですか?

うがいは昔から風邪予防にもとても効果があると言われています。侵入してこようとした菌やウイルスを洗い流してしまうという方法です。水でも効果はありますが、殺菌作用のあるお茶や体の塩分濃度にあった食塩水の方が効果が高いです。

市販のうがい薬を使う方法もいいでしょう。さらに「鼻うがい」で喉や鼻の奥にくっついた菌やウイルスを洗い流してしまうのも有効です。鼻うがいをやったことない人はこの機会にチャレンジしてみてください。

加湿器

冬場は特に空気が乾燥します。そのため部屋全体を加湿できる大きめの加湿器がおすすめです。ペットボトルを挿して気化させ加湿するタイプのものもありますが、どうしても範囲が限定されます。夜寝る時に、加湿器をつけて寝ることで、朝の喉の不快感を防ぐこともできます。

空気清浄機に加湿器がついたものもあります。電気代が心配な人もいると思いますが、その場合は洗濯物を室内に干すだけでも効果はあります

吸入器

喉を痛めやすい人は吸入器もおすすめです。朝起きた直後、自宅に帰ってきた時、夜寝る前などタイミングを決めて吸入器を使ってみましょう。吸入器に入れる薬剤もありますのでドラッグストアやネットショッピングでも探してみましょう。
気を付けなければいけないのは、加湿器や吸入器はお手入れをしっかりしましょう。水道水にはいろいろな成分が含まれていますので、石灰化して加湿器や吸入器の中にこびりついてしまいます。そのまま蒸気になって吸い込むものなので注意したいですね。

睡眠を十分に取る


睡眠を十分にとることで体力が回復し、疲労を取ることができます。現代の日本は睡眠不足が問題になっています。風邪をひきやすい人は特に睡眠を多く摂るようにしましょう。成人であれば、理想は7時間の睡眠だと言われています。

私も声優養成所時代、3時間の睡眠で一週間過ごすこともありました。しかし決まってその後は風邪をひくことが多かったです。

喉をケアする ~緊急編~


日常的に喉のケアをしていても、人間ですから風邪をひきやすい人もいるでしょう。私もその一人で、仕事で疲れたりストレスが溜まってきたりすると風邪をひきます。「どうしても明日声を出さなければいけない」「風邪を早く治したい」時には、日常の喉のケアに加え、他の方法を試してみてください。

のど飴


のど飴といっても、菓子類に分類されるもの、医薬品として販売されているものなどさまざまです。喉が腫れているときには、できれば医薬品として販売されているものの方がおすすめです。

薬局に行って相談してみるのもいいでしょう。私のおすすめはプロポリスののど飴です。一時期プロポリスが流行ったので、ドラッグストアにも置いてある可能性はあります。しかしブームが去ったからなのか、最近はプロポリスのど飴を見かけなくなりました。

スーパーやコンビニで売っているプロポリスのど飴もあります。しかしパッケージの裏側を見てみてください。プロポリスの含有量が少ないものが多いです。これらの安いプロポリスのど飴は、菓子類に分類されているものです。

菓子類ののど飴は喉を潤すことは可能です。でも殺菌作用は非常に低いです。

私が声優養成所に通っていた時は、龍角散のど飴派とプロポリスのど飴派がいました。私は龍角散ののど飴も食べたことはありますが、プロポリスのど飴の方が効果が高いと感じました。現在では Amazonや楽天市場で購入できる500円から600円くらいののど飴を常に持ち歩いています。


喉の炎症を抑える薬があります。ドラッグストアでも販売されている、喉に直接噴射する喉スプレーがおすすめです。カバンに入れて持ち歩くこともできますね。

喉スプレーにもさまざまな種類があって、ヨウ素が中心なもの、アズレンスルホン酸の成分が中心のものがあります。ヨウ素中心の喉スプレーは、殺菌することはできます。しかし炎症を抑える効果はありません。またヨウ素中心の喉スプレーは、使いすぎると喉を乾燥させてしまうことにもつながります。

私のおすすめはアズレンスルホン酸の成分が中心の喉スプレーです。ヨウ素の喉スプレーよりも少しだけ高いですが、炎症を抑える効果もあるのと喉を乾燥させることはありませんので安心して使えます。

プロポリス原液


5000円以上しますが、プロポリスの原液もあります。ドラッグストアなどでは販売はほぼされていません。インターネット経由で購入するのが良いでしょう。

使い方はさまざまですが、あるプロの声優さんがやっている裏技をご紹介します。この方法は超緊急時に使うもので、当方では責任は持てませんのでご了承ください。

その方法とは、プロポリス原液を直接喉に垂らすというもの。実は私もやったことはありません。寝る前にプロポリス原液を喉にたらし、マスクをします。これだけです。

再度申し上げますが、あくまでも自己責任でお願いします。

病院に行く


プロポリスの原液を垂らす方法は大ぴらにおすすめできるものではありませんw
明日仕事で、どうしても声を出さなければいけない場合、病院に行く方がいいでしょう。内科でもいいですが、できれば耳鼻咽喉科に行くのがおすすめです。

結構知らない人が多いのですが、耳鼻咽喉科は耳や鼻だけが専門ではありません。喉の病院でもあります。 声優を目指すようになってから、私は風邪をひくと耳鼻咽喉科に行くようにしています。私は喉の使いすぎで声帯結節になったこともあります。舞台の本番が近い時に、どうしても声を出さねばならず、耳鼻咽喉科で相談をしたところ、点滴で2、3日だけ声を出せるようにしてもらいました。

しかしこれは荒療治です。いつも使える方法ではありませんので、緊急時のみにとどめます。病院によっては声が枯れていて、緊急時に声を出すこと自体を否定される場合もあります。役者が多く通う耳鼻咽喉科も存在します。声優になりたい人はチェックしておくことをおすすめします。

最後にご紹介した病院での点滴は、確かホルモン剤だったと思います。スポーツ業界でドーピングで引っかかるやつです。声優という職業は声を使う職業です。喉も常に酷使しています。声を出す前には体を温めるためにストレッチをするなども大切です。

普段飲む飲料も気を使ってください。出来れば水がおすすめです。ウーロン茶は喉の油を流してしまうことから声を使う職業の人はめったに飲みません。睡眠を十分取るためにも、カフェインが入った飲料もとりすぎには注意です。自分に合った喉のケア方法を見つけて、いざという時に備えておきましょう。

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