今回は質問をよくいただく「声優になりたい人は容姿がよくないとダメですか?」にお答えしていきます。正直な話、声優になるには「容姿」がよくないと難しいです。顔立ちが整っていることではありません。声優に必要な「容姿」とはどんなのものなのか紐解いていきましょう。
もくじ
声優になりたい人が気にするべき「容姿」
よく声優になりたい人が「私は顔が可愛くないのですが声優になれますか?」という質問をします。回答としては、「可愛い方が声優になる可能性は高くなります」となります。シビアな内容に聞こえると思います。
が、私が声優になりたい人が気にするべき「容姿」は、顔が良いことだけのことを指しているわけではないと思っています。
声優になりたい人は美人・イケメンでなくてもいいのは間違い?
よく私は女優や歌手になるほど顔が良くない。だから顔を出さない声優ならできるかもしれない、という勘違いをして声優を目指してしまう人がいます。この考えは大きな間違いです。
現在声優という職業には、「顔出し」と呼ばれる仕事も巡ってきます。朝の情報番組に出ている宮野真守さんは、声だけの出演ではありません。また人気声優の山寺宏一さんも、顔出しの仕事もこなしています。
声優という職業が「役者」であることを理解すれば、顔が良くないから声優でいいやという考えは根本的に間違っているのです。
声優になりたい人は「容姿」を気にしよう
声優になりたい人は、声優であるからこそ、「容姿」を気にするべきです。もちろん、顔立ちが整っているということは、一つの個性にもなります。顔出しの仕事の他に、ライブ活動やイベントに呼ばれることも多くなるでしょう。
容姿を良くするには
これからご説明する「容姿」とは、顔立ちが整っていることだけを言っているのではありません。例えば、顔はそこまで可愛くなくても、「可愛い」という言葉を投げかけられる人がいます。
そういった人たちをよく観察してみてください。あざとい可愛さを出せと言っているのではありませんよ。あくまでも人間的に魅力のある人が「可愛い」「かっこいい」という賞賛の言葉を浴びるのです。
男女ともに姿勢を正す
声優になりたい人は、まずは是非姿勢を正してください。私も含めて現代人は猫背の人がたくさんいます。背筋をきちんと伸ばして、姿勢を正して5分キープできますか?意外に出来ない人が多いのではないでしょうか。
また、例えば電車に乗って座っている時、骨盤を立てて背筋を伸ばして座ってみましょう。
背もたれには背中をつけないようにしてください。この姿勢を10分キープするだけでも最初はきついと思います。
それくらい私たち現代人は、姿勢を正しく保つていないということなのです。姿勢を美しくすることだけで、見た目も綺麗だなと写ります。 そして、この姿勢を正しく保つことだけで筋トレにもなります。
女性はスカートを履く、ヒールを履く
最近女性に対してスカートを履け、ヒールの高い靴を履けと言うのはタブーとなっています。男女差別につながる可能性があるかもしれませんが、声優は役者です。現代の女性の役だけが仕事として巡ってくるわけではありません。
時には昔の日本を舞台にした作品に出演することだってあり得ます。そんな時にとても女性らしい役を演じる必要が出てくることもあります。スカートを履く、ヒールの靴を履くだけでその気持ちが理解できることもあります。
また私も女性ですのでよくわかりますが、パンツスタイルの時とスカートスタイルの時、立ち振る舞いが違うのは分かるでしょうか。ミニスカートだとちょっと大げさですが、膝丈のスカートであっても足を広げて座るということはまずしないと思います。
何度も言うように声優は役者です。 なぜスカートを履いていると足を広げることができないのか?普段履いている人は無意識にやっていることですが、女性としての恥じらいという気持ちが根底にあるのです。
女性はメイクを勉強する
メイクについても女性差別だと言われる時代が来るかもしれません。それでも現在はまだメイクは女性がするものだと認識されていると思います。メイクをすることで自分を魅力的に見せることができる場合があります。
しかもメイクというのは頻度が高ければ高いほどうまくなります。なるべく雑誌やインターネットでもいいので自分に似合うメイクを探しておきましょう。流行りのメイクでなくてもいいのです。
ゴテゴテに飾り立てたメイクをする必要ありません。自分の顔のパーツのコンプレックスを隠すためでも構いません。自分が魅力的だと鏡を見て思えるメイクのコツを探しておきましょう。
男女ともに自分に似合うファッションを探す
次に男女ともに言えることですが、自分に似合うファッションを研究しましょう。どの色が似合うのか、どんな形の服ならば自分が魅力的に見えるのかを鏡を見ながら考えてみましょう。
ブランドものの服を探す必要はありません。雑誌やインターネットでこれはいいかもと思える服の組み合わせを覚えておきましょう。それを町に出た時に、プチプラでいいのでその組み合わせに似た服を購入してみましょう。
メラビアンの法則と言う有名な法則があります。メラビアンの法則は見た目がかなりの割合を占めるというもの。見た目を整えるだけで、例えば声優のオーディションに行った時に印象が良くなる可能性もあるということなのです。
顔立ちがよくないと自信をなくしている人も、自分に似合う服を身につけ、メイクを研究し、姿勢を良くしておくことで自信が持てるようにもなります。
立ち振る舞いに気をつけよう
今回は容姿について説明をしてきましたが、単純に見た目だけですべての判断を下されるわけではありません。普段の言葉遣いや立ち振る舞い全てが、声優にとっての魅力になることもあるのです。
人の悪口を言わない
人の悪口を言う人は、人に嫌われます。人に嫌われる人は、人間的な魅力が無いということになります。大げさだと思うかもしれませんが、普段の立ち振る舞いが演技にも反映されます 。
どんなに詳細にイメージをして役作りをしても、普段の自分の立ち振る舞いからは離れられません。演技の端々に、日常の立ち振る舞いがにじみ出てくるのです。
SNSでは特に発言に気をつける
最近では特にSNSでの発言が問題になることが多くなってきました。 SNS で発信したことは、一度書き込んでしまうと投稿を消したとしても、世界の誰かが拡散してしまえば消えることはありません。
バカッターなど世間を騒がせているのはご存知の人も多いでしょう。軽い気持ちで投稿をしてしまうことで自分では思いもよらなかった大炎上に繋がってしまうこともあるのです。 SNSでちょっと人の悪口を書いたことを忘れてしまい、売れっ子の声優になってから過去が掘り起こされることだってあるのです。
誰でも発言ができるSNSは、手軽で楽しいものです。だからこそ発言には気をつけましょう。いつ誰が見ているのかわからないのですから。
声優になりたい人は魅力的な人間でいよう
今まで述べてきたことをまとめると、声優としての「容姿」とは顔が整っている事だけを指しているものではないことはお分かりいただけるでしょう。自分の見た目をよくする努力、普段の心がけひとつで魅力的な人間になることができます。
人間は中身が大切とも言われますが、形から入ったっていいと思います。自分の見た目をよくすることで自信もつきます。声優になるには容姿はとても大切なものなのです。