【演劇部はNG!】声優になりたい人が入るべきおすすめの部活とは?
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「演劇部」に入っておいた方がいいですか?

これは私が声優志望者からよくいただく質問です。
私は「声優になりたい人は特に演劇部はNGです」と言い切っています。

中学生や高校生の間に何か声優になるためのことをしておきたいという気持ちがあるのだと思います。しかし、演劇部は、演劇部だけは絶対に入らない方がいい部活なのです。

どうして声優になりたい人に演劇部がおすすめできないのしょうか。
その理由と声優になりたい人におすすめの部活をご紹介します。

プロの声優が入っていた部活は?


まず、現在のプロの声優がどんな部活入っていたのか見ていきましょう。運動部に入っていた人もいますし、演劇部だった声優もいます。ちなみに、私は、中学の時は卓球部とパソコン部でした。高校でも卓球部と放送部に入っていましたが、放送部では幽霊部員でした。

【1】声優は運動部が多い


声優さんが中学生で入っていた部活は運動部が多いという印象です。
岡本信彦さんはバドミントン部、島崎信長さんはソフトテニス部、生天目仁美さんはソフトボール部という情報があります。男性声優さんは中学生では運動部だった人が多いですね。
中学では演劇部がないことも関係しているのかもしれません。

【2】演劇部や放送部の声優も


高校になると声優になることを見越したのか、演劇部や放送部に入っていた声優もいますよ。阿部敦さんや下野紘さんは高校では演劇部だったとのことです。

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声優には演劇部がいいの?


プロの声優さんでも、演劇部に入っていた人は何名かいました。だったら、声優になりたい人が部活で演劇部NGだなんて嘘だと思う人もいるでしょう。
それでも、私が思う声優で演劇部に入らない方がいい理由があるのです。

【1】プロを目指すならプロに教われ!


このブログで書いた記事にはかなりの確率で書いているのですが、「声優は役者」です。声優として仕事をするということは、プロの声優としてお金をもらうということです。
声優養成所で教わる講師が声優である理由は「プロだから」です。

プロの声優を目指すのに、プロの声優でない声優養成所に教わっても説得力に欠けます。
声優としてプロを目指すのであれば、プロの声優に教わるべきなのです。

【2】舞台と声優の演技は違う


劇団に入ることを勧める人もいますが、私は反対です。実際に私は劇団あかぺら倶楽部という劇団にも所属していた時期があります。が、そのことが声優として仕事をする上で、逆効果になっていたこともあります。

舞台を経験することが、声優の仕事につながることはかなり稀です。
また舞台の演技と声優の演技は、根本は同じじゃないかと舞台に進む人もいますが、それは違うと思っています。

「役の気持ちを表現する」という役者としての根本は同じです。しかし、舞台と声優ではセリフのかけ方、距離感、動作が全く違います。
この違いを理解できないまま、舞台を続けても声優としては逆効果になってしまうこともあるのです。

【3】演劇部は声優になるのに有利にはなりません


演劇部に入って少しでも演技をかじっておきたい気持ちはわかります。声優になるのに、演技未経験の状態だと声優養成所に入るのに、不利じゃないかと思うのもわかります。しかし、演劇部に入っていたことが、声優になるのに有利になるということはありません

むしろ、経験があるということで、さらに高いレベルの演技を求められることにもなりかねません。「演技の経験がある」という芸歴を作るために演劇部に入ると不利になることもあるのです。

【4】演劇部で変な癖がつく


演劇部に入ることで「演技未経験ではなくなる」という安心感を得ることはできるかもしれません。でも、演劇部で教わるプロではない顧問の指導で演技の変な癖がつくこともデメリットです。

声優養成所の入所オーディションで「高校では演劇部に入っていました!」なんて言おうものなら「あーそう(演技の癖があるやつだな)」で終わりです。先ほども書きましたが、演劇部の顧問の指導はプロの指導ではありません

そもそもほぼ無料の演技指導なんてたかが知れています。学校の演劇部の顧問は、演技のプロではありません。これが部活で演劇部い入るのがNGである大きな理由です。

声優志望者が避けてほしい部活


部活に入ろうと考えたときに、声優になりたい人に避けた方がいいと思う部活がいくつかあります。他のサイトではおすすめしている場合もありますが、理由は先ほど書きました通り「プロに教わることができないから」です。

【1】演劇部


声優になりたい人が、何とか演技経験をしておきたいと選択する部活の第一位です。私が通った高校にも演劇部はありましたが、入らなかったのには理由があります。

高校や中学の顧問は大抵「学校の先生」です。ちょっと演劇が好きだとか、昔舞台をやったことがある程度の顧問です。かたや声優とは「演技のプロ」です。アマチュアの先生に演技指導ができるはずがないのです。

そもそも先生が演技の何たるかを理解しているとは到底思えません。声優とは役者であり、役を生きる仕事です。アマチュアの先生に指導を受けることと言えば、せいぜい「セリフの言い方」とか「もっとオーバーにして」とかが限度です。

【2】放送部


放送部でも演劇部と同じことが言えます。放送部の顧問は声優さんなんてことありますか?私立の高校でよほどのお金がもらえるなら、私でも顧問をやりたいくらいですw

放送部で発声練習はしますし、滑舌練習もやります。でも放送部の大会に出て「この読み方が良い」という価値観がある限り、放送部もおすすめできません。

演技というものは「形」でするものであってはいけないのです。「形」とは声優でいうと「声を変える」とか「かわいい声・かっこいい声を出す」とかが該当します。声優が「形」だけの演技を覚えても不利になるだけです。

このことは、ベテラン声優の大塚明夫さんも触れています。

大塚明夫「プロ声優と素人を分かつ決定的な差」
「いい声」に囚われる限り人の心は動かせない

【3】合唱や声楽部


声を出すという意味では「合唱部」や「声楽部」なんてものも部活としてはおすすめしません。歌と演技の発声の方法が全く違うからです。

たしかに音痴の人だと声優になれないこともあります。でもそれは歌が上手い下手という理由ではなくアクセントやイントネーションが聞き分けられないからです。

最近では歌を歌う声優「声優アーティスト」なるものも多く聞きますが、声優とアーティストは根本的に違います。

また、声優になりたい人から「声の変え方」とか「高い声を出したい」と相談があります。そんな理由から「合唱部」や「声楽部」と考えるのだと思いますが、歌うときの声で高い声が出せるからと言って、「地声」は高くなることはありません

念のため言っておきますが、声優になるために「芸術に触れる」ことはマイナスだとは思いません。部活を通して「感性を磨く意味で」歌を学ぶことなら、多少いいのかもしれません。

声優になりたい人が入るべき部活


演劇部、放送部などは特に声優になりたい人にはおすすめしません。反対に、声優になりたい人が入った方が良い部活もあります。

【1】運動部が絶対的におすすめ


結論を書くと、声優になりたい人は運動部がベストです。その中でも私が思う声優になりたい人へのおすすめの部活をご紹介します。

①水泳部


部活として存在するかは別として「水泳」は本当に良いスポーツです。声優になりたい人にとっては、かなりのメリットになります。

  • 全身の筋肉を鍛えることができる
  • 肺活量を大きくすることができる
  • 体力がつく

声優の仕事では、発声も重要なスキルです。声優になりたい人で声が小さいと悩んでいる人も多くいます。声を大きくするためには、たくさん息を吐き、その息に声を乗せる必要があります。
実は私は高校1年生くらいまで水泳のスポーツクラブに入っていました。その甲斐あって、肺活量は大き目で、声も大きい方です。そのため、大きな声を出すことに苦労した記憶がありません。

②ダンス部


これも部活として存在するかは別ですが、声優になりたい人はダンス部に入部することもおすすめです。声優としては音感やリズム感も重要なものです。

  • 音感・リズム感が鍛えられる
  • 体力がつく
  • 筋トレもできる
  • 表現力がつく

特に創作ダンスはおすすめです。言葉を発さず、身体を使った表現ということでは声優とは違います。しかし、限られたものを使い、表現をすることは声優と共通点がありますね。ダンスは「表情」も表現の1つです。「気持ち」をどう表現するのかを学ぶことができます。

③その他の運動部


体力をつけるという意味では、運動部ならどの部活でもOKです。また声優としては、人生の経験値も重要です。スポーツを通して、精神力も鍛えられます

また、「チームワーク」や「上下関係」があるのも運動部の特徴です。先輩、後輩との関係からコミュニケーション能力も運動部の方が鍛えられます。

【2】文化部なら・・・


それでも、運動部はちょっと・・・と思うなら、文化部のおすすめ部活もご紹介しておきます。私もあまり運動は好きではない方でしたので、声優になりたい人が文化部に入るならという観点で考えてみました。

ただし、その部活が存在するかどうかはわからないのでご了承ください。

①読書部


日本人の「読解力」が落ちているとの記事も見かけました。声優にとって台本を解釈する「読解力」は非常に重要です。台本に書かれた文字を読み解き、役の気持ちを理解できる力が必要です。

読書部なるものがあれば、ぜひおすすめしたいです。読書部がないのであれば、部活には入らずに帰宅して本を読む習慣を付けるほうがいいかもしれません。

②美術部


ダンス部と似た理由で美術部もおすすめできる部活です。決められた範囲で、表現することは声優との共通点です。

また、絵画の観賞などができるのなら「作者の意図」を考察しましょう。「作者の意図」を汲み取ることも声優にとって大事なことなのです。

声優になりたい人が部活に入るときには演劇部はおすすめできません。もし、演技が未経験で不安なら、声優のワークショップなどを利用するのも1つの手段です。ワークショップは定期的にも不定期にも開催されています。

声優として第一線で活躍している人がワークショップを開いていることもありますので調べてみましょう。

プロの声優になりたいのなら、プロに教わるほうが絶対にいいのです。

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