猫にグレインフリーフードは最適?グレインフリーをあげた結果・・・
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「猫 ドライフード」 で検索をすると、「グレインフリー」のフードをおすすめしているのをよく見かけます。
グレインフリーのフードに興味を持っていろいろ読み漁ったところ、なんだか猫の為にはものすごくいいフードのような感じがします。実際のところ猫にとってグレインフリーのフードがいいのかどうかわかりません

2年ほど前からグレインフリーフードをうちでは採用しました。どんなグレインフリーフードを食べているのかのご紹介と、実際に猫たちにどんな変化があったのかをお届けします。

グレインフリーとは?


私はよく嘔吐するうちの猫ひなたのために、何かいいフードがないかを探し続けていました。いわゆる猫のフードジプシーです。
その中でグレインフリーという言葉が目につきました。その頃人間の食べ物でも「糖質」が注目されている時期でしたので、気になって調べてみました。

【1】穀物がゼロのフードのこと

グレインフリーとは、 穀物、もしくは穀類を使用していないことを言います。猫のフードの中でグレインフリーフードとは、小麦やとうもろこし、米を使わないフードのことです。

【2】穀物は猫に悪くはないそうだ

「猫 フード」で検索するとグレインフリーフードについての情報がわんさか出てきます。しかし「グレインフリー 猫」で検索すると、ペットフード会社の情報がたくさん出てきます。後者には、猫には穀物は「適量ならば」悪いものではないという情報が掲載されていました。

猫にとって穀物が消化できないと言われるのは、非加熱の場合なんだそう。猫は加熱した穀物であれば、「適量であれば」消化できるのです。

【3】アレルゲンは避けられる

グレインフリーフードは、小麦やとうもろこしなどの穀物に対してのアレルギーがある猫にはメリットになります。おおよそのペットフードには、小麦やとうもろこしは必ずと言っていいほど使用されています。穀物アレルギーを持っている猫ちゃんであれば、グレインフリーフード一択ですね。

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グレインフリーフードは猫に適切か?

グレインフリーフードについて調べてみると、獣医さんなどが明言している情報もあります。

【1】グレインフリーでないフードもOK


加熱した穀物であれば、猫は消化できるので、アレルギーなどの理由がなければ、グレインフリーである必要はないとのこと。しかし先ほどもお伝えした通り「適量であれば」穀物は入っていても問題ないというところが気になります。

【2】グレインフリーは本当にいいのかは不明


穀物も加熱すれば猫は消化できることから、特にグレインフリーでメリットがないというような情報もありました。グレインフリーのフードは、穀物を使っていない分、どうしても割高になります。
グレインフリーが猫にとって本当にいいのかどうかは、分からないというのが現状ではないでしょうか。

【3】グレインフリーは犬猫でも異なる可能性もある


犬用のグレーフリーフードもたくさん販売されているようです。しかし犬と猫は人間に飼われた歴史の長さから若干の違いがあります。犬は人間との生活がかなり長いことから雑食動物です。

猫は、穀物を受け入れはするものの、「適量であれば」という条件つきです。基本的に猫は人間に飼われているとは言っても肉食動物です。

【4】国産なら信用できるのか?


猫飼いさんの中で、猫のフードは外国産のものは信用できないという意見があります。しかし私が思うのは、外国の方がペット先進国です。ペットに関する研究も日本より進んでいると考えられます。

グレインフリーフードが日本で販売されるようになったのもここ最近です。しかも国産のグレインフリーフードはほぼありません。賛否両論あるところですが、私は国産フードであっても猫に良いとは限らないと考えています。

【5】グレインフリーはお腹がゆるくなることもある


グレインフリーフードの問題点として、猫の体に合わないことが挙げられます。有名どころのグレインフリーフード、カナガンの口コミでは「お腹がゆるくなる」ということが挙げられていました。またグレインフリーフードは香料を一切使ってないものもあり、食いつきが良くないという評価もありました。

猫のフードについての私の見解

グレインフリーフードについてのさまざまな情報を調べてみて、私が考えたことは以下です。

【1】人間が食べられないものを猫にあげることは避けたい


前提条件として人間であっても猫であっても、「安全性」は第一に考えたいところですね。人間も猫も食べたものから体が作られます。食べ物が血や肉になり、生きる活力を与えるものだと思っています。

一部では病気の動物の死骸や骨などを混ぜ込んだフードもあることを知り、身震いしてしまいました。人間が食べられないものを大事な猫にあげるのはよくないと考えました。

【2】長期間でないといいかどうかわからない


人間の場合もそうですが、長期間食べないといいのかどうかわからない食べ物もたくさんあります。例えばマーガリンは、私が子供の頃は普通に食べていて、体に悪いなんて考えたこともありませんでした。

しかし今では「食べるプラスチック」とまで言われ、 アメリカではマーガリンは禁止されています。日本でも販売は禁止されていないものの、 トランス脂肪酸が多く含まれるとして避ける人も多くなってきています。

猫のグレインフリーフードが猫にとっていいのかどうかは、長期間食べ続けないと実際のところは分からないと思います。しかしこれはグレインフリーフードではないペットフードにも同じことが言えるのではないでしょうか。

【3】適切な量のグレインのフードは不明


加熱されたグレインを「適量ならば」猫は消化できるとされています。しかし数あるペットフードの中で、適量のグレインを含んだペットフードは現在のところまだ研究中なのです。

あるサイトには穀物は猫にとって「優れた栄養素」だともありました。しかし具体的にどのくらい優れているのか、何の栄養素が猫にとって良いのかまでは情報がありませんでした。

実際のところ、穀物が猫にとって必要なのかどうかまでに触れている情報は一切ありませんでした。

【4】外国の方がペットフードの研究が進んでいる


日本に比べて外国の方が、ペットについての研究は進んでおり、日本はペット後進国だと言われています。 外国の方がペットフードについても研究は進んでいる可能性は高いと思います。

だからグレインフリーフードがいいんだとは思いません。でも私は「国産だから」「外国産だから」で判断するのは少し違うのではないかと考えています。

うちの猫たちのグレインフリーフードの経過


先にご紹介したグレインフリーフードについての私の見解から、多頭飼いではあるものの、ある程度コスパのいい、グレインフリーフードを試してみました。

【1】ニュートロ スペシャルケアシリーズ

最初に猫に食べてもらったグレインフリーフードは、ニュートロのスペシャルケアシリーズ「アダルトサーモン」「アダルトダック」です。

現在では、「アダルトチキン」もシリーズに仲間入りした模様で、グレインフードとしては3種類のラインナップです。

うちは多頭飼いで、ひなた、むつきが8歳ということもあり、シニアには向かないことはデメリットでした。ニュートロのグレインフリーフードはつむぐ、こはく、あんこの3歳の子たちが食べる用に購入していました。

ひなた、むつきに関しては、シニア用のグレインフリーフードがけっこうお高めのものしか当時は見つからなかったため、ときどき食べるようにしていました。

ただ、ニュートログレインフリーフードは、うちの子たちはあまり好まなかったようです。こはくはもともとドライフードがあまり好きではなかったようで、匂いの少ないグレインフリーフードはいまいちの反応でしたね。

【2】ピュリナワン グレインフリー

次に試してもらったのが、「ピュリナワングレインフリー」のフードです。世界的に有名なネスレから販売されており、グレインフリーフード以外でも猫飼いさんなら1度は食べさせたことがあるはず。

ピュリナワングレインフリーフードは、白身魚とチキンの2種類が販売されています。多頭飼いなので、試すにしても大きめの袋をいつも購入します。が、ピュリナワングレインフリーは、1.6kgしか入っておらず、小分け包装なのはうちにはデメリットになってしまいました。

ピュリナワングレインフリーは、販売されているグレインフリーフードの中でも、「安い」ことが魅力です。食いつきはそこそこですし、何よりコスパが良かったです。また、1歳以上の猫対象ということもあり、8歳と3歳の猫たち両方に食べてもらえるのはいい点でした。

しかし、フードの形が嘔吐癖のあるひなたには合わないようで、よく嘔吐してました。せっかく食べても嘔吐してすぐ次のフードを食べ・・・という繰り返しになってしまい断念。

嘔吐しているひなたも苦しいだろうし、見ていても辛いものです。ピュリナワングレインフリーは、近くのスーパーでも販売されていたので、手に入りやすいというメリットはありました。現在では緊急時の2番手フードとなっています。

【3】ニュートロ ワイルドレシピシリーズ

次に目を付けたのは、最初に試したニュートロの別シリーズ「ワイルドレシピ」です。ワイルドレシピシリーズはすべてグレインフリーフードです。スペシャルケアシリーズよりも割高になりますが、高たんぱくのフードで、年齢ごとに分かれて5種類が販売されています。

ワイルドレシピシリーズに切り替えてから、匂いの強いフードが大好きなこはくも比較的よく食べていました。こはく、つむぐ、あんこは3歳なので、チキン、白身魚、サーモンといろいろバリエーションがあってこれは良いと思いました。

ただ、惜しむらくはシニア用のグレインフリーフードとしてはチキンしかなく、ひなた、むつきは飽きが来ていたように思います。また、ワイルドレシピ自体は好きだったようですが、むつきの便が緩くなっていたのが気になりました。

全部の猫に合うフードってなかなかないものだとは思いますが、ちょっと割高なのとむつきのお腹の緩さがどうしても気になり、現在食べているフードに切り替えました。

【4】トムキャット ロッキーマウンテンシリーズ

グレインフリーであり、さらに多頭飼いに向くフードを探し、行きついたのがトムキャットのロッキーマウンテンです。生産国はアメリカですが、直輸入でトムキャットが販売しているグレインフリーフードです。

大きくメリットになるのが、グレインフリーフードの中では非常に安い点です。ここまで安いグレインフリーフードは見たことがありません。10kgの大袋を購入すれば、1か月まるまるうちの猫たちが食べる量と同等くらいです。

口コミなどを調べてみて、「ブリーダーが使っていることが多い」とあったため、多頭飼いにも向いていると思いました。バリエーションは、ターキーとサーモンの2種類ですが、食いつきも非常にいいのでうちの猫には合っていたようです。

一番良かったと思えるのは、ひなたの嘔吐の頻度がかなり減ったこと。別の記事でもご紹介していますが、ひなたは空気と一緒にフードを飲み込んでしまう食べ方です。そのため、フードを食べて水を飲むことで、一緒に食べてしまった空気がせり上がり、嘔吐してしまうことが多いのです。

なるべく背中をトントンと叩いて、ゲップを出させて嘔吐しないようにしていましたが、朝忙しい時間にはトントンができないことも・・・。

ロッキーマウンテンシリーズは、1つの粒の大きさが小さいフードです。おそらく空気を一緒に飲み込んでも、フードの隙間ができにくく、嘔吐しづらい状況になっているんじゃないかと思います。
グレインフリーであり、かつ嘔吐しにくくなる、そして安い!ということで、現在はロッキーマウンテンシリーズに落ち着いています。

グレインフリーフードにしてからの猫たちの変化


およそ2年くらいかけてグレインフリーフードをいくつか試したのですが、以前のフードを食べていたときと猫たちに変化が見られました。冒頭でも紹介したとおり、獣医さんもグレインは猫も消化できるのですが、明らかに良い変化があるので紹介します。

【1】グレインフリーフードで毛艶が良い


うちの猫たち全部がグレインフリーフードに変えてから「毛艶」がよくなりました。特にあんこは黒猫なので、黒い毛が光を反射するほどにツヤツヤです。うちの猫みんなずっと触っていたいくらいのしっとりした毛になっています。

【2】8歳猫が元気になったかも


8歳の猫(ひなた・むつき)は、グレインフリーフードに変えてから、心なしか活動量が増えたと思います。前は1日中寝ていることが多く、あまり走るところを見なかったのですが、グレインフリーにしてから、活発になったと思います。

【3】嘔吐しづらい


これはグレインフリーフードだからという理由ではないのですが、ひなたの嘔吐の頻度が明らかに減りました。ロッキーマウンテンにしてからは、1週間に1度は嘔吐していたのが2週間に1回くらいまでに減っています。

粒が小さいのが功を奏したのでしょう。小さい粒のドライフードは少ないので非常に助かっています。

【4】みんな太った


グレインフリーフードに切り替えてからのデメリットです。肉や魚中心ということもあり、食欲も旺盛になったように思います。そのため、避妊、去勢手術をしたうちの猫たちはかなり体重が増えてしまいました。

ただ、お腹が空くまでの時間が長くなったようで、無駄に食べることもだんだん落ち着いて来ているようです。体重増加は、フードを与える量を調整して、コントロールすることにしました。現在ダイエット中です。

【5】水を飲む頻度が増えた


グレインフリーフードにしてから、どの猫も水を飲む頻度が増えました。猫は腎臓が弱い動物なので、なるべく水を飲むようにしたいところです。しかし、裏を返せば水を飲むことが必要になる状況、つまり腎臓がフル回転しているからなのかもしれません。

水を飲む頻度が増えたのはいいのですが、腎臓に負担がかかるのであれば、いい点なのかどうかはわからないので気になります。


猫は言葉をしゃべれません。最初にこの家にきたひなたとむつきは、安い穀物たっぷりのフードで育ってきたということも申し訳ないとも思います。
レインフリーフードが猫にとって本当にいいのかどうかは正直わかりません。しかし、私はやはり人間が食べても問題ないレベルのフードが適切だと考えています。

グレインフリーフードを食べてからの猫たちの変化は明らかにあったので、しばらく続けてみるつもりです。何よりも、猫たちがフードをしっかり食べて、健康に元気に走り回っているのが私にとっても幸せなことです。

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