声優って貧乏なの?貧乏になりたくない人は声優はおすすめしません!
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正直言って声優は貧乏であることが多いです。
いきなり何なのかと驚いたと思いますが、華やかな声優業界の裏側を見ていきましょう。

実際のところ声優の収入の平均金額は年収350万円くらいだと言われています。
しかしこの数字には全く意味がありません。

というのは、声優の収入事情はピンキリだからです。

声優は仕事がたくさんくればギャラもたくさんもらえ、貧乏ではなくなるのですが、声優自体が飽和していることもあり貧乏な声優のほうが圧倒的に多い業界なのです。

今回は声優が実際に貧乏なのか、なぜ貧乏になってしまうのかをご紹介していきたいと思います。また声優の貧乏エピソードについてもご紹介していきますよ。

1)声優って貧乏なの?


インターネットのサイトだけでなく、TVに出演している有名な声優さんも下積み時代がありました。もちろん売れて声だけの仕事で生活費がまかなえるようになった声優さんもいます。

しかし声優事務所がたくさんでき、所属する人も増えると、声優の飽和状態になります。

【1】下積み時代の声優は貧乏が多い


下積み時代の声優は、声優業界にあるランカーシステムによって一本あたりのギャラが決まっています。

他の記事でもご紹介していますが、一本あたり15000円の固定の金額です。
セリフが多い少ないにかかわらず、また収録時間にかかわらず15000円一律です。

新人声優の場合には当然知名度は低いわけで、仕事に呼ばれる機会も多くはありません。週に一回仕事が入ってきたとしても、生活できるレベルのギャラはもらえないのが普通です。

そのため新人声優(下積み)の声優は、貧乏になっていることが多いです。

【2】売れない声優はずっと貧乏


2、3年の新人声優時代を貧乏で過ごし、ランカーとなっても貧乏が続く声優も多いのが声優業界です。

売れて名前が知られるようになってくると、少しずつ仕事も増え、ギャラもアップするので貧乏から抜け出せる人もいます。

ただ、それはごくごく一部の人だけです。
声優として売れっ子になれなかった「売れない声優」は、ずっと貧乏のままです。

【3】売れても声優は貧乏になる可能性も


新人声優のうちに売れた人、ランカーになっても売れている人でも安心はできません。

一本あたりのギャラがアップしたとしても、レギュラー出演を勝ち取ったとしても、次に仕事が必ず来るという確約をされているわけでもありません。

一度売れても声優の仕事がもらえなくなり、貧乏になってしまう可能性もあるのです。

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2)声優が貧乏になる原因


なぜ声優が貧乏になってしまうのか見ていきましょう。短期間で売れるようになった声優であれば、貧乏時代を過ごすことはないのかもしれません。でもそういった人たちはごくまれです。

【1】声優養成所や専門学校の学費が高い


まず最初に声優養成所や声優専門学校の学費が高いことが原因の一つです。
一番安い大手声優養成所でも、1年間で20万円。声優専門学校になると学費は1年間で100万円を超えます。

その学費を支払うために、バイトしてお金を貯めて通う人もたくさんいます。
声優専門学校の場合は、新聞奨学生制度を使って学費を支払う人もいます。

しかし、1つ目の声優養成機関で声優になれない人の方が多いのです。2つ目の声優養成所に通うとなると、倍額の学費が必要になってきます。

私もそうだったのですが、この声優機関に通うときにかなりのお金がかかってしまい、実際に声優になっても貧乏・・・という人が多いのです。

【2】新人声優のギャラは安い


大手声優事務所だとしても、所属している声優はたくさんいます。最初にご紹介した通り新人声優のギャラは一本あたり15000円です。

そこから声優事務所のマネージメント料を差し引かれるわけですから、手元に入ってくるお金は10000円以下ということになります。

運よくレギュラー出演を勝ち取れたとしても、週に一回10000円以下のギャラを手にすることになるわけです。1か月でも、40000円しか稼げないということですね。

レギュラー出演を勝ち取れない新人声優の場合はもっと悲惨です。
そのため新人声優は貧乏であることが多いのです。

【3】売れない声優は仕事が少ない


貧乏のまま新人声優時代を過ごし、ランカーになっても売れないままの声優はたくさんいます。声優自体が飽和しているのですから当たり前なのですが、売れた声優はどんどん仕事が入ってくるので収入も増えていきます。

売れない声優は、仕事も少ないままランカーシステムによって、ギャラ設定だけが高くなっていきます。

声優を採用する側としては、 売れている声優を使うほうが視聴率も取りやすいです。また売れる可能性のある新人声優を使うほうが、ギャラも安くて済むので、売れない声優はずっと売れないままということもあるのです。

【4】声優の仕事が急すぎる


貧乏であっても、生活していく必要はあるのですから、声優の仕事以外のバイトでまかなうことになります。

ただ問題は声優の仕事が急に入ってくることにあります。
早い場合には、2、3日前に台本がもらえます。場合によっては当日突然仕事が入ってくる場合もあります。

声優事務所にスケジュールを入れないよう依頼することもできますが、特に新人声優の場合は売れるチャンスかもしれないわけで、NGを出すことはできないに等しいです。

そうなってくると生活を支えているバイト自体を突然休むということは発生してくるわけです。代わりの人がすぐ用意できないようなバイト先や、休みにくいバイト先では働くことは難しいでしょう。

そのため働けるのは声優の仕事で穴が空くことが許されているバイト先ということになります。
条件にあったバイト先となると、比較的時給も安いところが多くなります。
声優に頑張ってなれたとしても貧乏から抜け出せない悪循環が始まってしまうのです。

3)声優の貧乏エピソード


声優になりたいと華やかな世界に憧れて、声優業界に足を踏み入れる人はとても多い時代になりました。売れている声優さんでも下積み時代に貧乏だったエピソードを持っている声優さんもたくさんいます。

その一部をご紹介します。

【1】声優関智一さんの貧乏エピソード


声優関智一さんは、私の最初に通った声優養成所勝田声優学院の大先輩です。
今では、ドラえもんのスネ夫役や新世紀エヴァンゲリオンの鈴原トウジ役で有名な声優の1人です。

それでも、声優下積み時代にはかなりの貧乏エピソードをお持ちです。

◆やわらぎメンマの炊き込みごはん

パっと聞いただけでは、なんだかおいしそうな響きのレシピですが、瓶詰めのメンマと出汁を米と一緒に炊くだけというワイルドなメニューです。

高校を卒業して、仕事を始めるまでの4年間くらいこれを食べていたという貧乏エピソードですね。関智一さんは、かなり早い段階で売れた声優さんですが、それでも貧乏だったということが伺えます。

【2】声優鈴村健一さんの貧乏エピソード


リソースが見つかりませんでしたが、声優鈴村健一さんの貧乏エピソードもご紹介します。
1994年に声優としてデビュー以来、売れっ子の鈴村健一さんですが、ゲーセンで取ったらしい同じ T シャツをずっと着ていたそうです。

当然鈴村健一さんといえど下積み時代はあったわけで、売れなかった時代にはそうめんで食いつないでいたという話もあります。

【3】私の貧乏エピソード


私自身も声優事務所の所属まで運良く進むことはできましたが、貧乏な期間は長かったです。

ある祝日で、その日はバイトも休みでした。
お財布の中には給料日前で200円しかありませんでした。

どこかに出かけることもできず、ちょうど米も切れかけていたので、どうにかして食べるものを作ろうと考えました。

そこで、私の出身地福岡のソウルフードうどんをうってみることにしました。
必要なものは小麦粉と水と塩だけ。幸い塩はあったので、200円を握りしめてスーパーに行き小麦粉を買いました。

ほぼ1日かけてうどんは出来上がりましたが、超極太のうどんでした。
薄く伸ばして切ってみましたが、1cm角くらいのうどんでした。
うどん職人さんってすごいんですね!

完食しましたが、まずかったです。


声優になりたいと言った時に、母が「キャベツの芯をかじってでも耐えられるのか」と言った言葉が思い出されます。
声優になりたい人は、こんな貧乏に耐えられますか?
貧乏でも耐えられる、声優としてやっていきたいという人だけが入れる世界です。

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